性教育で思春期に備える!今日から家でできる4つのこと

どうも!思春期を迎えつつある子をもつ、超絶凡人かあさんマツ子です。

思春期が近づいた娘のクラスでは、コイバナが花を咲かせているそうです。

こころや体の変化に戸惑う事も多い思春期。
子どもの悩みや不安を取るためには、性教育が大いに役に立ちます。

「子どもの未来を大きく左右する」といっても過言ではない性教育を、今日から家ではじめてみませんか?

この記事で分かること
  • なんで性教育が大切なの?
  • 性教育のために家でできること

思春期ってなに?

サッカーボールを追いかける10才くらいの子どもたち

思春期は、ほとんどの場合で11才前後から始まり18才前後まで続くといわれています。
こころと体が発達して、大人に近づいていく大事な時期。

人間関係に始まり、ニキビや毛、体型などなど、次から次へと悩みが出てくるのも、思春期の特徴ですよね。

思春期はアイデンティティを形成するためにとても大事な時期だといいます。

性教育はなぜ必要?

思春期にアイデンティティが確立されないと、自分自身で主体的に物事を決められなくなる、自己嫌悪に陥りやすくなるなどの弊害が。

そんなアイデンティティの確立に欠かせないのが「性教育」なんですね。

「性教育ってセックスの話でしょ?アイデンティティなんて関係あるの?」と思った?思ったね?

大いに関係があります!
そして、性教育はイコールセックスの話じゃないんです。

性教育=生殖教育じゃない

授業風景

「包括的性教育」って聞いたことがありませんか?

包括的・・・幅広く全体を含んでいる、すべての要素を広く網羅している、といった意味

すべての要素を広く網羅している性教育ってなに?って感じですよね。

2009年にユネスコが中心となり作成された「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」には、8つのキーコンセプトが示されています。

  • 人間関係
  • 価値観、人権、文化、セクシュアリティ
  • ジェンダーの理解
  • 暴力と安全確保
  • 健康とウェルビーイング(幸福)のためのスキル
  • 人間のからだと発達
  • セクシュアリティと性的行動
  • 性と生殖に関する健康

これを見るだけでも、セックスの話は性教育において、ごく一部なのが分かりますよね。
性教育って、ざっくり言ってしまえば幸せに生きていくために必要な学びなんです。

性教育、いつから始める?

本を読む、母親と少女

日本では小学校の高学年頃から始まる性教育ですが、その内容はからだのつくりに伴って、生殖器や月経について少し学ぶ程度。

一方で「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」に基づいたプログラムでは、性教育は5才頃から段階的に始めるとされています。

包括的性教育は、年齢ごとに4つのグループに分け、段階的に繰り返し学び、知識やジェンダー感、多様性を身につけていく壮大なプログラム。
この最初のステップに当たるのが「5才~8才」のグループです。

これを読んで「え!?もうダメじゃん…遅すぎるじゃん…」と思った、あなた!!
あきらめないで!!もちろん早いに越したことはないけれど、手遅れってこともない。
今日から始めればいいんです。

性教育のために今日からできる4つのこと

性教育のために今日からできること4つについて、それぞれ詳しくご紹介します。

性教育のために今日からできること
  • 子どもの疑問に答える
  • YouTube動画で親子で学ぶ
  • 子どもに本をプレゼント
  • SNSで性教育の発信をしているアカウントをフォロー

子どもの疑問に答える

子どもって突然質問をしてきますよね。
その中には「痴漢ってなに?」とか「処女ってなに?」といった、大人が答えにくいものも。

思わず「どこで覚えた!?」と驚いてしまいますが、この情報社会では、どんな情報も子どもの目、耳に届いてしまいます。

単語を知ってしまったら、意味を知りたくなるのが人間ってもんです。
大人が答えなくたって、知りたければ自分で調べちゃいますよね。間違った情報や過激な情報を得て、それが真実だと思い込んでしまっては困ります!
正しい情報を伝えられる良いチャンスだと思って、答えてあげましょう。

子どもの疑問に答えるときのポイントは、

  • 質問を遮らない
  • 感情を無にする
  • 事実のみを伝える

「本当に聞きたい事が聞けなかった」って事にならないように、質問は遮らないようにしましょう。
感情を無にして動揺しない。頭の中がお祭り騒ぎになったとて、冷静に知っている事実だけを短く伝えるのです。

慣れるまでは大変ですが、ひとたびコツをつかめば「本日のおすすめを聞かれた定食屋のおかみさん」のごとく、あっけらかんと答えられるようになりますよ。

私の場合ついつい情報を詰め込んでしまったり、価値観を押し付けるような発言をして、「やっちまったー!」って事があるんですが、その時は謝って訂正するようにしています。
質問に答えられないとき、分からないときは、正直に分からないと言って一緒に調べるのも一つの手ですね。

YouTube動画で親子で学ぶ

子どもと一緒に学ぶなら、YouTubeが便利です!

可愛いアニメーションで優しく解説「AMAZE(アメイズ)」

この動画の中でも説明されていますが、「AMAZE(アメイズ)」は、性のギモンついて何でも教えてくれるチャンネルです。
NPO法人ピルコンが日本語字幕と、吹替バージョンを作ってくれています。
親も子もめちゃくちゃ勉強になる動画ばかり!

英語版だと全ての動画が見られます。
YouTube画面右下の歯車マークに、自動翻訳機能もあるので使ってみて下さい。

性教育YouTuberが教えてくれる性の話

性教育YouTuber、助産師のシオリーヌさんのチャンネル。
からだの仕組みから、自身の体験までシェアしてくれています。
ちゃんと子どもにも分かるような話し方をしてくれるので、安心して観られますよ!

子どもに本をプレゼント

本の画像

性教育の本は、今やたくさんあって何を選んで良いか分からないほど。年齢に合った本を用意したいですが、今まで性教育の話をしていないのに、突然本を渡すのはなかなかハードルが高いですよね。

お子さんが小学校の高学年以上だったら、漫画から始めるのがオススメです。渡しにくければ、子どもの前で親が読んで興味を引くのも良いでしょう。

初めて渡す時はドキドキするかもしれませんが、一冊、二冊と増えていって、本の感想を話し合ったりできるようになれば最高ですよね。

それまでずっと本を買い続けるのは家計を圧迫しかねないので、図書館なども活用してみて下さい。

SNSで性教育の発信をしているアカウントをフォロー

日頃から、性教育を発信しているアカウントをフォローしておくと勉強になります。

子供が自分も他人も大切にできる未来


包括的性教育は、子どもの未来をきっと明るくしてくれます。

過ぎたことを言っても仕方がないけれど、私も子どもの頃にいろいろ知りたかった。切実に。

親ができる事はわずかだし、家で始める性教育もほんの小さな一歩にすぎません。
それでも子どもたちが被害者にも加害者にもならない、自分も他人も大切にして生きていける未来のために、今できることを全力でしてあげたいですよね。

まずは親ができることから一歩を踏み出してみましょう。